2013年3月11日月曜日

自分の抗癌剤経験から

画像は無し。

自分の抗癌剤経験からアレコレ。

そろそろマイ抗癌剤から一年経つし、今日から大厄期間スタートだけど、これから抗癌剤
なんじゃぁあって人が見てたら役に?立ちそうな事あれこれ。

でも、自分のこっちの病気とか諸々をグーグル先生に相談すると、ちょっと
陰鬱な気持ちになるので、術後、化学療法、放射線治療ほぼ一年後記念という事で、
覚えている範囲のみで自分のケースとして。
ちゃんと調べて薬名だのなんだのってやろうとしたら、気分の良くない話しか出てこないし。


前提

・抗癌剤は点滴から行う。
・抗癌剤点滴期間~落ち着くまで(一週間~二週間)は入院。
・抗癌剤は2種類、強いの1日、普通の?3日。、トータル3日間の点滴。
・臨床例が少なく、まだ若いしって事で、結構強いらしいコースを4クール行った。
・放射線治療、30回(だったかな?)と併用。
・名目は再発予防との事だったけど、外科手術で神経周りの疑わしいのは取らなかったみたい。


抗癌剤注入

点滴はいきなり抗癌剤だと腎臓とかに負担がかかるらしく、生理食塩水を体に充満させて、
吐き気止めも点滴してからトライ。
一日目は朝の六時から点滴開始。 終わってからも食塩水たんまり。
すっごい顔が浮腫む。
一日目の夜辺りから気分がドヨ~ンと来る感じ。
夕方までは、なんだ楽勝か?と余裕だったけど。

二日目の朝~抗癌剤終わって二、三日はトイレ以外ダウン。
風呂も入らないし動きたくない感じ。
水(ペットボトル)を買い置き。
今の吐き気止めは昔よりもイケてるらしく良く効いたと思う。
吐き気はあっても吐くことは一度もなかったのが救い。
喉が弱いので、喉が焼けて血を吐く体質なので。
とりあえず開始~一週間はダメ男。


それでコツっぽいの

・マイタオル
このダメ期間を乗り切る自分なりのコツなんだけど、自分の愛用している肌ざわりが良いタオルをずっと顔にかけておく。
これはニオイ対策。
他の患者さんも同部屋の場合、食事の匂いだけでウップって来るので、なるべく自分の守備範囲の匂いで乗り切る。
顔にかけることで、照明というか時間感覚も鈍くなって昼間の長さが結構和らぐ。
時間の余裕を考える余裕がないけれど。


・冷たいマクラ系補助アイテム(イチオシ)
冷蔵庫冷凍庫に入れなくても常温でもソコソコ冷えるジェル状のマクラというかシートという物のが売っている。
これを複数買ってローテーションして氷枕的に使う。
抗癌剤のダメ期間中は熱が無いのに熱があってボワンとしている感覚が続くので、こういう冷え冷え物があると気持ちいい。
特に延髄あたり冷やすと気分も解れやすい。
また、オデコに乗っけてみたりしても良かった。
枕自体はフワフワタイプよりもパイプ系の熱が篭らない系の方が自分には良かった。
今時の病院は枕が何種類かあると思うので、相談してみても良いと思う。


・飯は食いたくないなら食わないでいい
こういう時、気合論とか食のバランス面から、食べて体力付けなくちゃ~なんて無理はいけない。
吐いたら体力が根こそぎ奪われる。
むしろ動物のように動かないでジッと回復を待つ方がいいんじゃないかと思う。
食えないって言えば点滴してくれる。
一週間~二週間は点滴だけでも体的にはOKなので、無理しない。
ちなみに点滴パック一個で700キロカロリー位あったはず。


・とりあえずひたすら耐えるけど工夫する
恐らく何もする気力の無いまま、何日か過ごすはず。
大体、吐き気のある二日酔いと風邪のだるさが定量で続く感じ。
起きたくないし、寝てても仰向けになると気持ち悪くなりやすいので、基本は横で。
毛布追加してもらって背中とベッドの柵の間にクッション代わりにしてとか諸々工夫してた。
自分は開胸手術後一ヶ月だったのもあって、くの字で横になると胸骨がまだ痛かったから
追加毛布を抱きまくらみたいにして腕の重さが胸骨に影響ないようにしてた。


・栄養士さんとご相談
栄養系ゼリーとか、飲み物とかだけの食事でも取らないより良いので、回復してきても食欲が
無い場合は遠慮せずにご相談。
色々勧めてくれるし、こういうのあったんだ的な入院中のご飯食えない時の視野が広がるし。
自分は朝はパン食にしてもらった。
これだけでもかなり助かったと思う。


・バリカンを用意しよう
ほぼ高い確率で髪の毛が抜けるので、抜け始めたら諦めて丸刈りにしちゃおう。
これはもうしょうがない。
こういうので嘆いちゃって、ストレス溜めても腫瘍に一番いけないのはストレスだと自分では
思っているので、人生にあまり無いと思われるツルツルを楽しむ気合を。
バリカンで丸めたら、後はシャワーで頭こするだけでツルツルになるし。
ある時点を超えたら、頭だけじゃないし、かなり美肌というか、全身脱毛に近い状態になれば
なんか結構楽しい。(はず)



今思えばだけど、実は手術~退院を手配等なんだかんだひっくるめて全部一人でやったんですね。
付き添いも無く。
親には全部終わった後に事後報告。(まぁ色々あるんですよ)
病院の場所も今、住んでいるとこでも無いし、元々の地元からも結構離れているしで、一人でやらなきゃいけなかった事情もあったけど、
最初は内視鏡でサクッと取って終わりって話しがどんどん膨れ上がって来ちゃって、連絡しにくくなった事でもあったんだけど、なんか一人でもこの手のは全然大丈夫だった。
困った事は特に無かったし、まぁ、なんとかなるしそういう事で。
病院の周りにローソンがあって、アマゾンの買い物がコンビニ受け取り出来たのが大きかった。
今はファミマもやっているので、入院中でも通販野郎できます。


そいで、色々終えた後、やっぱ心配になるはず。
抗癌剤ってやっぱキツイので、キツイのやったんだからそれに見合う対価というか、
良くなっているはずって思い込んじゃうし、腫瘍がどうなったか、再発しそうなのかどうか・・・
って不安とのメンタルな戦いになると思うな、と。
結局は薬とか栄養系のって、きっかけとか補助的なものでしかなくて、なんだかんだいって自分の体が治すって事が理解できないとどうしようも無いです。
なので、抗癌剤は通過儀礼的位置(やらないで後々やっておけば良かったっていう後悔を無くすためだけに存在するってこと)として考えちゃって、
後は自分の免疫力を上げて癌細胞を叩くとか、阻止する方向に切り替えてしまった方が前向きだと。
こっちの病気より実は合併症かも的な難病の症状の方が自分的にはキテたので、比べてあまり悲観的にはならなかったせいか、
入院時よりも退院時の方が体重増えてたんですよね。
病は気からってのがわかりやすくでるのが腫瘍系なのかな?とも思う。


今、自分は乳酸菌の粉末を一日二包飲んでて、腸内環境を良くすることで免疫力がちょっとでも高くなればな、という方向で。
飲み始めてから、ンコの出と匂いが明らかに変わったし、乳酸菌摂取は退院後のCTで
なんか怪しいの写ったんだけど、
二ヶ月後の再検査では無くなってて、最近のCT検査では特に何も無いって結果が出たのでこれを続けてみようかな、と。
ヤクルトとかだと飲み過ぎると糖尿病になっちゃうし。


当時は結構流されたというか、術後2週間位で病理検査の結果があるから~て、まぁ全然OKです!って期待しちゃうし、まさか自分が今までがプロローグかよって思わないしで、
腫瘍がアレで若いし予防って事で化学療法と放射線治療で、期間がアレコレで、臨床例少なくて、英語論文見ちゃうし、
生存率で英語でsurvival rateとかなんだ~ってサバイバルかよプププって数字を見たら実はざわ・・・ざわだし、
諸々まとめていきなり的な感じでハイハイって言われるがままな感じだったけど・・・

もし再発したら抗癌剤はやらないと思う。 多分。
二度目のこういうのって、恐らくアウトだろうし、緩和ケア系に行くと思います。


体質だの進行度だの色々あるし、腫瘍の部位だので色々と変わるだろうけど、前向きな
情報ってあまりヒットしないので、自分なりに書いてみた次第です。
勿論、完治宣言なんて出てないし、医者からは半年CTがずっと続いていくって言われてるし、
再発したら結構な確率でお迎えが来るんだけど、
心の受け入れ体勢は出来ている(つもり)・・・のか?なんにせよ、ストレスになりそうな事からは極力逃れられるんなら、逃げても良いと思うし、
嘆いても落ち込んでもしょうがないし、そういうの意味ないからできるだけ楽しい事をしましょうってのが出来ればいいのよ。

例えば、沢山汗かいて、夕方にビールをあおる。

仮にそういう生活に期限があったとしても、幸せ感を感じる回数をなるべく増やして行きたいと、
そう思うのであります。

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